お泊りデイで気を付けておきたいこと
改善が必要な点も
近年需要が高くなっているお泊りデイですが、改善すべき問題点もいくつかあります。たとえば利用料金ですが、介護保険の対象外のため料金が高くなるのではないかと不安に思っている人もいます。利用しやすいようにと手頃な料金で提供している施設も増えてきていますが、そうなると採算をとるためにそこで働いているスタッフに無理な労働を強いるなどしわ寄せがいってしまいます。労働環境が過酷になると満足のいくサービスが提供できないばかりか、介護事故を起こしてしまう危険もあります。
お泊りデイの運営基準
お泊りデイの運営基準について詳しくまとめています。以前は介護保険の対象外ということもあり、サービスの内容やスタッフの数、防火対策などは各施設に任されていましたが、より安全に利用できるように厚生労働省が2015年にお泊りデイのガイドラインを発表して運営基準を設けました。しかし、このガイドラインには強制力はありません。基準を守っていないからといって罰則があるわけではないのです。このガイドラインは悪徳業者を抑制しより良いサービスの提供を促すためのものです。
介護の仕事で大事なこと
要介護者の気持ちをくみとり、不安を和らげるためにはコミュニケーションが必要不可欠です。ただし、相手の状況や状態に応じたものでなければ良い効果はありません。たとえば、認知症の人には安心感を与えるように声を荒らげたり否定したりしないことがポイントです。コミュニケーションは会話だけでなく、目線や表情、態度からも読みとれます。言葉に惑わされず本心を理解するように心がけましょう。また、一方的に話すのではなく、相手の話に耳を傾けることも大切です。
