お泊りデイでは何ができるの?
通常のデイサービスは日中のみ
お泊りデイについて知りたいならまずは日中に介護サービスを提供しているデイサービスが何なのかを知る必要があります。デイサービスとは自宅で生活している高齢者を対象とし、朝から夕方までその人に必要な介護サービスを提供する施設のことです。デイサービスは自宅に引きこもりがちな高齢者の孤独感を解消して社会との交流を図ることを目的としています。そのため、ただ介護するのではなく、レクリエーションなどに参加しながら社会になじめるようにスタッフや他の高齢者と交流してもらうことが大切です。
デイサービスの夜勤=お泊りデイ
お泊りデイとはデイサービスの夜勤サービスのことです。夕方から翌朝までの勤務となるため、中には夜勤専従として働いている人もいます。厚生労働省のガイドラインで「お泊りデイは最大でも9名」と決められていることもあり、ほとんどの施設ではお泊りデイのスタッフは1人~2人です。しかし、スタッフが1人ではいざというときに大丈夫なのかと不安視する人もいます。そのため、お泊りデイのスタッフはすぐに対処できるように応急処置や緊急対応を身につけておくことが大切です。
お泊りデイの運営基準
厚生労働省が発表したお泊りデイの運営基準について見ていきましょう。以前はサービスの内容や防火対策は各施設に任されていたため安全に利用できるか不安な面もありましたが、人員基準や設備基準などのガイドラインが発表されて以降はサービスの内容が向上し、より安全に利用できるようになりました。しかし、ガイドラインに強制力はないため、運営基準が満たされていなくても罰則を受けることはありません。ガイドラインは劣悪なサービスを提供する悪徳業者を抑制することを目的としているのです。